ノミ・ダニアレルギー
症状
ノミやダニに血を吸われると、その周辺が赤く腫れたり、蕁麻疹のような湿疹が現れ、ワンちゃんやネコちゃんが何度も体を掻いたり、自分の体に噛み付く仕草を繰り返すようになります。
ノミやダニの唾液に対してアレルギー反応が起こると、血を吸われた部分以外の皮膚にも痒みが広がっていき、全身の皮膚が赤く腫れたり、皮膚が荒れて毛が抜けてしまうこともあります。
また、何度も体を掻いたり噛み付くことで傷ができたり、同じ部分を舐め続けることで皮膚がただれたり、炎症を起こすこともあります。
原因
ノミやダニは血を吸う際に、血が固まらないように自分の唾液をワンちゃんやネコちゃんの体内に流し込んでから吸血します。この唾液に含まれる成分によってアレルギー反応が起こり、ノミやダニに血を吸われた部分以外にも、全身の皮膚に炎症が見られるようになります。
また、大量に血を吸われることで貧血になったり、免疫力が低下してしまうことでノミやダニが持つ病原体(ウイルス)への抵抗力も弱くなってしまいます。
予防とケア
ノミやダニは、必要な栄養分を摂取できる場所ならば、どこででも生息しています。1匹でも体に付いてしまうと体に数百個もの卵を産み付けてしまうので、数週間ほどで数十~数百匹にも増えてしまう可能性があります。
特にお散歩などで芝生や草花に接触する機会があると、お腹や背中、尻尾の周辺にノミやダニが付きやすいため、お出かけの際には、ノミやダニの駆除剤をこまめに使用してください。
また、ワンちゃんやネコちゃんの体に付いたノミやダニの卵は、一旦は絨毯やカーペットに落ち、成長した後に再びワンちゃんやネコちゃんの体に飛び移りますので、室内の絨毯やカーペット、ワンちゃんやネコちゃんの寝床は、常に清潔に保つようにしましょう。
もし引っ掻き傷が化膿していたり炎症がひどい場合には、早いうちに動物病院で皮膚の状態をきちんと診てもらうようにしてください。