脱臼
症状
脱臼は部位によって症状は異なります。脱臼している部分に腫れが見られたり、足を痛そうに引きずるようになったり、左右にゆらゆらとバランス悪く歩くようになったり、脱臼している足を地面につけないように浮かせたまま歩くなど、様々な症状が見られます。
また、座る姿勢を取れなくなったり、座ることを嫌がるようになったりすることもあります。
原因
脱臼には、先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは、生まれつき筋肉や関節、靭帯の形成異常が原因で、加齢とともに異常が出やすくなるものです。
後天的なものは、高い所からの落下などの強い衝撃を受けたことが原因で、関節の周辺組織が傷つけられ、骨格の損傷や変形が生じることで起こります。
予防とケア
滑りやすい床は脱臼を起こす原因となる恐れがありますので、滑らないようにマットを敷くなどの生活環境を改善してあげることが大切です。
先天的に脱臼がある場合には、発育期から肥満による体重増加に十分注意して、過度な運動を控えるように心がけてあげましょう。飼い主さんの配慮によって症状の悪化を防ぐことが可能になります。
また、脱臼は癖になりやすいので、治った後も再発しないように注意して、遊びや運動をさせてあげてください。