椎間板ヘルニア
症状
椎間板ヘルニアになると、背中を触ると痛がったり、歩くときにふらふらするようになったり、のろのろと歩くようになります。また、ソファーや階段の昇り降りを嫌がるようになり、自分から積極的に飛び跳ねたり走り回る動作をしなくなります。
原因
椎間板ヘルニアは、脊椎(背骨)に衝撃が加わったり、悪い姿勢で偏った動きを繰り返していると起こります。骨と骨の間の椎間板が飛び出して、脊髄を圧迫し麻痺を引き起こす病気です。
また、椎間板は加齢とともに弾力性が失われていくために、少しの衝撃でも椎間板が飛び出しやすくなってしまいます。
その他には、骨の老化やカルシウムが不足することで、骨がもろく欠けやすくなるために、脊椎(背骨)への衝撃で、椎間板を潰してしまうこともあります。
予防とケア
ワンちゃんやネコちゃんの脊椎(背骨)は、地面と並行に伸びている構造のために、跳んだり、跳ねたり、体をねじったりすることで脊椎(背骨)の特定の部位に大きな力がかかりやすくなります。
また、ダックスやコーギーといった胴長短足の体型の犬種は、椎間板ヘルニアを発症しやすい傾向にあります。脊椎(背骨)に負担がかからないように激しい運動や無理な体勢は極力避けるようにして、興奮してむやみにソファーやベッドに跳び乗ったり、跳び降りたりさせないようにしつけてあげることも大切な予防策です。
椎間板が突出することで神経が圧迫されて壊死してしまうと、生涯に渡って立ったり歩いたりすることができなくなるばかりか、命の危険も伴う大変恐ろしい病気です。
そのため、椎間板ヘルニアの恐れがあると思われた際には、すぐに動物病院で詳しい検査を受けるようにしましょう。